にきび治療
にきび治療
当院では、重症のにきび治療に有効な薬剤として使用されているにきび治療薬(イソトレチノイン)の処方が可能です。
イソトレチノインの内服(下表におけるレチノイド内服)は、にきびの研究と教育に関心を持つ皮膚科医の国際的なグループ(Global Alliance)が2003年に発表した「ざ瘡治療アルゴリズム」において、重症のにきびに対する治療で第一選択肢とされています。
ただし、日本では未承認の治療薬であり、医師が輸入し患者様に処方することを除いて、患者様個人が輸入することは禁止されています。
※イソトレチノインの商品名はアキュテイン、ロアキュタンなど複数あり、いずれも同じイソトレチノインを主成分とする薬です。
POINT1 皮脂を分泌する皮脂腺を縮小させ、皮脂の分泌を減らす
POINT2 皮膚の角化を抑制し、毛穴のつまりを防ぐ
にきびは皮脂の分泌亢進と毛穴のつまりが原因となるため、この強力な作用により重症にきびに効果を発揮します。
イソトレチノインは、日本では未承認の治療薬であるため、当院では、Journal of the American Academy of Dermatology(アメリカ皮膚科学会誌)のエビデンスレベルの高い論文に基づき、治療を行っております。
そのため、当院では、保険診療では治癒が期待できない重症にきびの治療薬として用いています。
当院では、通常0.5mg/kgで治療を開始しますが、用意できるカプセルが10mgと20mgの2種類であるため、例えば、50kgの患者様の0.5mg/kgは25mgですが、20mg/日で服用するか、もしくは30mg/日の服用とするかは、患者様毎に調整しております。
当院では、通常5ヶ月間の治療期間としておりますが、良好な経過を得ております。
日本人の場合は、これよりも少ない累積投与量でも寛解維持できることも多いのですが、日本人に必要な累積投与量についての調査はされていません。また、累積投与量については追加の研究が必要とも言われています。
5ヶ月間の内服で治癒していない場合は、追加で1ヶ月内服します。
イソトレチノインの重大な副作用の一つに、妊娠している女性に投与すると流産や胎児の奇形を引き起こすという副作用があります。
そのため、服薬期間中とその前後1ヶ月間は妊娠してはいけません。もし妊娠した場合は、すぐに服用を中止し医師に相談してください。
イソトレチノインの重大な副作用の一つに、妊娠している女性に投与すると流産や胎児の奇形を引き起こすという副作用があります。
その他の副作用としては以下のようなものがあります。
イソトレチノイン (10mg) 30日分 |
13,000円 |
---|---|
イソトレチノイン (20mg) 30日分 |
18,000円 |
治療開始前後に副作⽤の確認のため、⾃費での⾎液検査を実施します(別途5,500円)