皮膚のできもの・手術
皮膚のできもの・手術
皮膚腫瘍とは、大きく分けると良性の腫瘍と悪性の腫瘍(皮膚がん)に分類されます。良性腫瘍には、ほくろ、粉瘤、脂肪腫、脂漏性角化症などがあります。また悪性腫瘍には、日光角化症、基底細胞がん、悪性黒色種(メラノーマ)などがあります。皮膚がんのなかには、ほくろ、いぼ、湿疹などと見分けがつきにくいことも多いので、早めに皮膚科専門医の診察を受けることをお勧めします。当院でも早期に診断することを心掛け、治療に対しても適切な医療機関のご紹介も可能なため、遠慮せずにご相談ください。
皮膚腫瘍は原因が十分にわかっているものは少ないですが、紫外線やケガ、ウィルスの影響により悪性化することがあります。突然できたできものや、急に大きくなったもの、色調がまだらだったり出血してキズがなかなか治らないものは悪性の可能性もあります。そのため皮膚腫瘍は、初めは特に症状がなくても早期診断が大切です。
腫瘍が出来た経過や視診・触診に加えて、ダーモスコピーなどの専門機器を用いて診断を行います。必要であれば、病変を一部切り取り顕微鏡で詳しく検査する「皮膚生検」を行います。受診当日の皮膚生検も可能です。
形成外科専門医による傷あとを残しにくい丁寧な治療
皮膚腫瘍の手術は「取り残さないこと」を基本に行いますが、傷あとを残しにくい治療を行うには専門的な知識や技術が必要です。
当院には創傷治療を専門とする日本形成外科学会認定専門医が在籍しているため、傷あとをできるだけ残さないよう整容面に配慮した治療が可能です。腫瘍を切除した部位は1本の線で縫い寄せますが、縫い寄せることができない場合には皮膚移植術や、皮弁形成術を行い、自然な仕上がりになるよう工夫します。
1
腫瘍の性状や大きさを確認し、手術方法の検討を行います。
手術を安全に行うため、内服薬や既往症、アレルギーについての確認を行います。
2
医師から手術に関する説明を受けた後、手術日の予約を行います。
空き状況や手術内容によっては当日手術できる場合もありますが、安全に行うためにも予約を推奨しています。
1
予約時間の10分前を目安にご来院ください。
手術部位を露出しやすいよう、着脱しやすい服装でお願いいたします。
飲食についての制限はありませんが、手術中トイレに行くことはできないため、手術直前の飲食はお控えください。
2
安静後はそのままお帰りいただけます。術後に医師から注意事項についての説明があります。
手術当日の運転はお控えいただき、公共交通機関をご利用ください。
5~14日後に抜糸を行います。
その後は1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月と再発の有無や傷あとの経過観察を行います。
ただいま準備中です