眼のたるみ・眼瞼下垂
眼のたるみ・眼瞼下垂
眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、まぶたの機能の異常です。眼を開いたときに十分にまぶたが上がらず、瞳孔が部分的に隠れてしまいます。意識して眼を見開かなければ瞳孔が隠れてしまう場合も、軽度の眼瞼下垂と診断されます。眼瞼下垂には、先天性のものと、加齢などによる後天性のものがあります。
まぶたが上がらずに瞳孔が部分的に隠れるため、視野が狭くなり、ものが見えにくくなります。
視野の狭まりから、以下のような二次的な症状へと派生することがあります。
当院では形成外科専門医による整容面も配慮した丁寧な治療が可能です。
自然な仕上がりになるような治療を心がけています。
眼瞼挙筋の機能に異常がない、つまり瞼のたるみなどによって眼瞼下垂が起こっている場合には、余っている皮膚を切除します。
術前・術後半年
瞳孔にかかった余分な皮膚がなくなり、狭まった視野も改善されました。
厳密に評価すると眼の内側に若干の下垂が残っていますが、過度に挙上するとびっくりしたような眼になってしまうため注意が必要です。
眼瞼下垂治療の目的は視野の改善であり、自然な仕上がりを目指します。整容的な変化を希望される場合は自費診療となります。
眼瞼挙筋が伸びてしまっている、眼瞼挙筋の腱膜が外れている場合には、挙筋を短くする挙筋短縮術、腱膜を前転させる挙筋前転術を行います。
術前・術後半年
術前はまぶたが下がり瞳孔にかかって十分な視野が確保できていない状態でした。たるんでしまった挙筋腱膜を前転させることで、しっかりとまぶたが上がるようになり、狭まった視野が改善されました。まぶたが十分に上がらないと無意識におでこの筋肉で眼を開こうとするため、おでこに深いシワが刻まれます。
術後自然にまぶたを開けるようになったため、術前に比べておでこのシワも少なくなっているのがわかります。
右は皮膚がまだ余っている状態のため、整容的な希望があれば追加で皮膚切除を行うことでさらにすっきりとした印象になることが見込めます。
重度の眼瞼下垂の場合、余剰皮膚切除と挙筋前転術の2回に分けて治療する必要があることもあります。
眼瞼下垂の診断を受ければ、手術を含む治療には健康保険が適用されます。
ただし、ごく軽度の方、10~20代の方、美容目的と判断される場合などは、自費診療と見なされることもあります。まずは一度、ご相談いただければと思います。